レーシック難民とは
近年は技術的な進歩により、レーシックの技術的なトラブルはほとんどなくなってきています。
その満面、増えてしまっているのがレーシック難民と呼ばれる人たちです。
レーシック手術後、目の疲れ、頭痛、重度のドライアイ、不眠など目や身体にトラブルが起きているにもかかわらず、客観的なデータに現れないために、検査上は成功しているように見え、施術を受けたクリニックでは積極的な治療をうけられず、一般的な眼科でもレーシックの知識や経験がないめ、問題が解決せず、どこにも相談できる場所がなくなってしまった人たちがレーシック難民とよばれ社会問題になっています。
目次
レーシック難民が生まれている背景と原因
近年レーシックの料金が安くなってきていますが、その半面遠方視力1.5を確実に作り出すために、画一的な矯正を行ってしまっているクリニックもあるそうです。
また、レーシックを受ける人達も視力の数値は高いほどいいとの誤解をしてしまっています。
その遠方視力1.5という思い込みが様々な問題を起こしています。
手術後に起こるトラブル
手術後におこるトラブルは大きく分けて3つです。
A:視力症状
視力の質と量に問題が生じます。
症状としては、ハロ、グレア、明るいところでの過剰なまぶしさ、暗所視力の低下、近くの見えづらさ、斜視などの症状です。
B:局所症状
目や奥に痛みがある症状です。
痛み、充血、疲れ目、ドライアイなど
C:全身症状
目には直接関係のないように見える全身の症状です
慢性頭痛、首や肩のこり、めまい、はきけ、倦怠感、不眠、鬱など
そして、これらの原因は過矯正、不同視、偏心照射、矯正不足が主な原因です。
過矯正
レーシック術後に起こる症状の原因の中で最も多いのが、必要以上に視力矯正をしてしまった過矯正です。
目には調整にあるので実際には過矯正されていても、検査データ上は正視や軽い遠視と判断されてしまいます。
しかし、実際には恒常的に調整筋を酷使しているので、目に負担がかかります。
その結果、視力症状や局部症状さらには全身症状まで引き起こす可能性もあります。
さらに遠方視力だけ高めてしまうことによりほかの視力とのバランスが崩れ、見え方の質が著しく低下します。
過矯正は視力や屈折データ等客観的な検査データにでないため、医師の経験が必要になります。
過矯正による症状
ハロ、痛み、吐き気、眼瞼下垂(がんけんかすい)、疲れ目、全身倦怠感、まぶしさ、ドライアイ、不眠、暗所視力の低下、頭痛、鬱症状、近い場所の見えづらさ、こり、斜視、めまい、斜頚
不同視
不同視とは左右の視力のバランスが崩れた状態です。
優位眼より非優位眼に強い矯正がかかることによって起こります。
結果、利き目の逆転現象がおこり、バランスを戻そうとして、調整筋に負担がかかります。
そして、目の疲れなど様々な症状が引き起こされます。
不同視も過矯正と同じく、データではわかりにくく、症状も一定ではないので、違和感に悩まされます。
不同視による症状
見えづらさ、頭痛、こり、身体の切れの悪さなどの違和感
偏心照射
偏心照射とはレーサーの照射いちがずれてしまったことです。
レーシックのレーザーは瞳孔の中心を狙って照射されます。
しかし、人は必ずしも瞳孔の中心でものをみているわけでなく、ズレがあります。
このズレをカッパー角といいますが、この角度が何らかの原因でずれて照射された場合に問題が起こる可能性があります。
矯正不足
矯正不足とはレーザーの照射量がたりす、目の矯正視力が得られないことです。
術前のデータを元にレーザー照射量を決定しても、角膜の硬さや厚さ、角膜のカーブ、手術質の温度や湿度により、狙い通りの視力が出ないこともあります。
まとめ:レーシック難民にならないために
誤解があってはいけませんが、上のような例は「まれ」でほとんどありません。
安心してレーシックに望んでください。
しかし、可能性はゼロでもありません。
こんなことにならないようにするには、まずは術前のカウンセリングをしっかりをおこなって、十分にドクターと話し合い、安易に強い視力をもとめず、レーシックを受けましょう。
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