会社の節税法は大きく分けて4つ
1.お金が出る節税
2.お金が出ない節税
3.税金が減る節税
4.税金の支払いをとりあえず繰り延べする節税
1.2.3はわかるとして4は問題の先送りかというとそうでもない。
日本の場合、払った税金は返ってこない。
そして、中小企業の経営(最近は大企業でもそうだが)毎期、毎期いいわけではない。
今期は良くても来期は苦しいなんてことは普通にある。
たとえば、今回の景気が良くて、税金をどーんと気前よく収めたら、翌期は経営が悪化した場合、
去年は払った税金を今年はきついからやっぱり返してとお願いしても役所は返してくれない。
よって、税金とりあえず繰り延べるだけでも、きつい時に相殺するメリットが大きい。
とくに資金繰りがきつく、現金が少ない会社は利益の繰り延べは重要。
例え黒字でも、現金が潤滑にない会社は特に重要。
逆に、現金が潤滑で経営が安定している会社は繰り延べ効果はさほど少ない。
保険代理店(特に損保の代理店に多い)や税理士のみなさんは固定客が一定つくと経営が安定し、おまけに黒字はすべて現金なものだから、繰り延べのメリットにピンとこないので、
(業種にもよるが)利益の繰り延べはあまり意味が無いとかお客さんにいう人もいるが、税理士はあくまで、税金をきちっと収めるのが仕事で、節税させることや資金を潤滑にすることではないので、ええかげんなアドバイスをするひともいる。
損保の代理店がこれにうとい、のは資金繰りがいい業界というだけではなく、損保の代理店や社員は基本的に税務や経理に疎い人が多い。(中には私のようにわかっている人も中にはいるが)
生保の代理店や社員はまだ詳しい。
なぜなら、損保は掛け金は基本的に全額経費で落とせて、貰える保険金は非課税だから税金を考える必要が無い。
だから、税務や経理にうとい。(特に個人代理店や法人代理店の従業員、社長は流石に知ってる人多い。)
話をもどすが、基本的に2のお金が出ず、3の税金が減る節税ならやるべき。
著者:エム