U-6幼稚園~小学1年生くらいのためのサッカーのコーチングについて
目次
だんごサッカーが普通
幼稚園~小学低学年は、チームプレイなど全くなく、敵見方もむちゃくちゃのだんごサッカーが普通です。
これは好奇心の強い子供なら当然のことであり、まだチームプレイを要求する年代ではありません。
自分の中でサッカーをする楽しさから「どうすれば上手くなるのか」のキッカケを掴むサポートをしましょう。
U-6年代の特長~好奇心と自己主張~
この年代の子供たちは、好奇心と自己主張の塊です。
ですからサッカーもだんご状態が基本になります。
ボールに対する好奇心が強く、自分が一番ボールに触りたいからです。
しかし、集中力は長くはもたず、動物や昆虫を見かけると、あっというまにそっちに気が行きます。
家庭でのコーチング
子供はコーチやお父さん、お母さんにほめられたいのです。
じっくりと話を聞いてあげましょう。
そしてほめてあげましょう。
この世代の子供はコーチが好きで練習に来る子もいます。
また、神経系の発達が著しく、神経系の発達をサポートするプログラムが良いです。
そのためにコーディネーショントレーニングを行います。
U-6のコーチング
この年代のこどもは集中力がなく、自己主張が強いため、とりまとめるのが大変です。
ポイントをいくつかあげます。
話し方
話始めについて、大きな声を出すのでなく、「コーチはこれから何を話すんだろう?」と興味を持たれるような話かをしましょう。
時にはジェスチャーを交えながら、子供たちの反応を見て話します。
そして、時には越えの強弱をつけて、子供たち以上に明るく元気に声を出しましょう。
そして、なにより指示は「シンプルに」です。
この年代の子供たちに難しいことを言っても伝わりません。
事前に何を話すか整理してから、ポイントを伝えましょう。
練習内容について
当然ですが、安全第一です。
子供たちの安全為に不要な器具や道具を片づけてトレーニングすることは、子供たちの集中力をそぐ余計なものを省くことになります。
繰り返しですが、この年代の子供たちは、複雑なことはできません
実践もだんごサッカーが基本です。
印に向かって走る、などシンプルさを忘れないで下さい。
練習量
練習量は50~60分くらいが理想です。
そして、その中で運動量を確保します。
列で並んでいる時間が長く、実技の時間は短いということにないように。
運動と休憩をテンポ良く繰り返しましょう。
コーディネーション・トレーニング
この年代の子供達はコーディネーショントレーニングを繰り返すことにより、将来の基礎を作るのが大切です。
U-6年代のトレーニングのポイント
この年代のトレーニングにはコーディネーションを常に意識する必要があります。
トレーニングは常にシンプルに
この年代の子供たちに複雑なトレーニングは不可能です。
トレーニングは常にシンプルなものにしましょう。
ボールも工夫する
時にはサッカーボール以外のボールも使ってみるのもいいでしょう。
そして、時にはサッカー以外のスポーツの要素を入れてもいいでしょう。
投球動作を加えるなどして、身体全体をバランスを作りましょう。
ゲーム形式を工夫する
この年代の子供たちは競争が大好きです。
ゲームの内容に競争も加えてゲーム感覚を意識させましょう。
施設環境を考える
室内でのトレーニングではボールが不規則にバウンドすることもないので、ボールコントロールがしやすいです。
雨天時には室内でトレーニングを行うこともよい練習になります。
コーディネーションを最優先で。
この年代のトレーニングには常にコーディネーションの要素を意識しましょう。
キックはインステップキックから
この年代の子供たちはボールをしっかり扱うことが難しいです。
実際のプレイではインサイドキックを使うことが多いです。
しかし、インサイドキックの動作は、日常的に行う動作ではありません。
インステップキックの方が歩行動作と近いので、自然な動作です。
よって、キックの練習はインステップキックから始めるとよいです。
インステップキックの練習のポイント
・ボールへの力の伝え方を練習する
・まっすぐに蹴る方法をマスターする。
・まずは、まっすぐにドリブルする方法をマスターする
・ボールを止める動作も入れる
U-6世代のボールフィーリングを磨くトレーニング
この年代の子供たちはまずはワンバウンドしたボールをキャッチできるようになることから開始しましょう。
U-6世代のボールフィーリングを磨くトレーニング例
LV1
ステップ1)ボールを地面に投げ、ワンバウンドさせてからキャッチ
ステップ2)ワンバウンドしている間に手を叩く
LV2
ステップ1)ボールを高く投げ、ワンバウンドさせてからキャッチ
ステップ2)ワンバウンドしている間に手を叩く
LV3
ステップ1)地面にバウンドさせずにボールを高く上にあげてからキャッチ
ステップ2)ボールが上にある間に手を叩くなど、1アクション
LV4
ステップ1)地面にバウンドさせずにボールを高く上にあげてから、その場で回転する等大きなアクションをしてキャッチ。
ステップ2)ボールが上にある間に手を叩くなど、もう1アクション
LV5
ステップ1)ボールを上にキックしてからキャッチ
ステップ2)キックしたボールが上にあがっている間に手を叩くなど1アクション
トレーニングはとにかくシンプルに
この年代のトレーニングはとにかくシンプルにしましょう。
ドリブルもまずはまっすぐ進むことからはじめ、徐々にカーブを描くなどします。
チームプレイも3~4人の少人数で。
人数が少ないほどゲームもシンプルになります。
また、成長が早い子供がいると、突出したプレーになるかも知れませんが、コーチである大人は子供たちの世界を尊重し、その子にハンデをつける等せず、子供たちにやるがままにまかせましょう。
U-6幼稚園~小学校低学年のサッカートレーニング集
この年代の子供たちは複雑な練習ではなくシンプルな練習を繰り返し、ボ^ルフィーリングの基本やコーディネーションの向上を図ります。
トレーニング1
- 尻を地面について座り、前に伸ばした足でボールを挟む
- この姿勢を維持したまま、背中からっくり後ろへ倒れ込む、その際に足はボールを挟んだまま上に持ち上げる
- 背中をつけたら、ボールを放して手でキャッチする
- これを5分繰り返す
狙い
ボールフィーリングや、バランス感覚、身体の柔軟性を養います。
トレーニング2
- ボールを頭上に放り投げて、バウンドさせて、片足で踏みつける
- バウンドの回数は子供のレベルに応じて決めておく
- これを5分繰り返す。
なれたら放り投げてる間、その場で1回転したり、手をたたくなど1アクションさせると効果的
狙い
バランス感覚や、とっさの判断力を養う
トレーニング3
- ボールを頭上に投げる
- バウンドさせてから、両手を地面につけ、おなかでボ―ルを止める
狙い
バランス感覚や、とっさの判断力を養う
トレーニング4
- マーカーや、ビー玉を地面にばらまく
- 裸足になって地面に座る
- 片足だけで、散らばったマーカーやビー玉を集める
狙い
地面をしっかりグリップするための指のトレーニング
トレーニング5
- 気をつけの姿勢から小さくジャンプ
- ジャンプして頭の上で手を叩く、
- 足も開いて閉じてを繰り返す
その他、手足を開く、叩く以外に、前後にも動かす
狙い
リズム感やバランス感覚を養う
トレーニング6
- ボールを乗せたマーカーを置く
- コーチの合図で、足を内から外、外から内などにして、ボールに触れずにまたぐ
狙い
リズム感を見につける他、片足のバランス感覚を養う