FF15をクリアしたので、賛否両論になる理由の考察を未プレイの人とか、買うか迷っている人向けに勝手に書きます。
目次
昔のFFの発展系を望んでいるユーザーからは「コレジャナイ感」
昔のFFというのは1~10くらいまでの、コマンド式のバトルと剣と魔法の世界観のファンタジー。
いろんな街や世界を旅しながら、仲間たちと厚い物語が描かれる
FF6のようにキャラが大勢出てもある意味全員主人公。
ティアとセリス、エアリスとティファのようにヒロイン論争がおこるような魅力的で内面を深掘りされたキャラ達。
カイン、ガラフのように見せ場のある漢くさい仲間たち。
ドット絵や、ポリゴンにもかかわらず、脳内変換されるほどの魅力。
↓脳内変換
充実したメインストーリー。
いわゆるJRG。
FF15:現代的な世界観。メインストーリーはあっさり、サブストーリーが充実。サガのようにフリーシナリオではないが、メインよりもサブストーリーのほうが遥かに長い。
深掘りされないキャラの内面。
CGで雰囲気は伝わるが内側は想像が逆に難しい。
結局、報われないヒロインと主人公。
ストーリーの後はどうなったか、全く描かれないサブキャラたち。
シドニー、アラネアのその後は人づてで聞くだけ。
あからさま洋ゲー、海外を意識したフィールド
車が右側通行
ゲーム序盤から、めちゃくちゃつよい雑魚キャラにすぐに出会う。
(洋ゲーではしばしばあるらしい)
だだっ広いフィールド。
日本的なフィールド:ゴチャゴチャした町並(龍が如くのような感じ)
洋ゲーのイメージ:だだっ広い町並み
たぶんこれは、実際のリアルの街がそうなんでしょう。
海外や洋ゲー好きには受けるかも。
バトル
広いところで戦うとすごく面白い
動画で見るとよく分かる
敵将軍とのすさまじい空中戦
ただし、それもなんというか、敵の戦い方次第で、ラスボスなんか、ひたすら、回復しながらの殴り合いに近い。
ようは、◯ボタン押しっぱなしで、体力が減ったら回復するだけで勝ててしまう。というか、それ以外戦い用がない。
雑魚戦でも森の中とかで戦うと飛んだりできないので、ひたすら殴り合い。
強力だが、いまいち使い勝手の悪い魔法とほとんど使わないサポートアイテム
FFというかRPGの魅力の一つといえば、魔法。
今作では魔法というより「手榴弾」
敵に投げて使います。
ものすごく強力なんだが、味方や自分を巻き込むという微妙なリアルさ。
とくに味方には「今から魔法を撃つのでよけろ」と言った作戦は打てず、ひたすら敵に突っ込む仕様なので、スタート直後に投げるか、巻き込む事が前提。
一応、味方の一人に集まるという作戦もあるが、その味方が、敵に離れてないといけないので、やはりかなりの確率で巻き込む。
FFといえば、ヘイスト・プロテス・シェルなどなどのサポート魔法を使った戦略も魅力の一つだが、全てカット。
一応、アイテムで補助はできるが、敵の強打を受けるとあっというまに戦闘不能状態になるので、非効率。
回復手段は豊富なので、ゾンビのように生き返って戦ったほうが効率的。
一部、凶悪な敵のステータス異常攻撃
混乱、トード、石を使ってきて、集団で襲ってくる連中が異様に強い。
回復薬ばかり使って、こちらは反撃するのも難しくなる。
ラスボスの小物感とイマイチ何をしたかったのかよく分からない感
ラスボスがいまいち何をしたいのかよくわからない。
「主人公が十分強くなってから、叩き潰したい」というのは一応わかるがまわりくどすぎて、ピンと来ない。
明らかにこいつよりつよい敵がその辺にごろごろいるし。
おまけにラストバトルはつまらない。
相変わらずCGはスゴいがやることはアイテムの消耗戦バトル。
ボス前の、キングベヒーモスやイフリート戦のほうがまだ面白い。
低いゲーム性とバカバカしさのなさ
街の人と挨拶ができるんだが、それだけで、何かポイントが貯まるわけでもなし。
ダーツが投げれるんだが、・・・以下同文
チョコボレースが・・・
メインヒロインのルナフレーナ以外にも、シドニー、イリスといった魅力的なヒロインもいるんだが・・・・なにもなし。
ルナフレーナはルナフレーナで、主人公との絡みは思い出の中だけ・・・で。
逆に昔のFFに思い入れがないことを前提にすると高評価に
圧倒的なCG
爽快なアクション(状況にもよるが)
巨大モンスターとのハンティング。
広い世界をチョコボで疾走。
結論
これはこれで面白いのですけどね、でもね。
過去に、FF4で赤い翼の衝撃を受け、(当時はこの奥行きがあるマップはすげー斬新だった)
FF5の魅力的なキャラ達と出会い、
FF6でのオペラの衝撃
FF7の衝撃
など数々の斬新さを生み出してきたFFブランドではないかなと。
今までのFFはJRPGのリーディングとして、いろんなゲームに影響を与えてきたがわでしあたが、15はメタルギアとか、テイルズとか洋ゲーとかいろんなシステムに影響を受けて、作ったアクションRPGゲームにFFというパッケージをつけたゲームという感じです。
ブランドというのは、印やパッケージだけで、消費者が納得して買うものなんですよね。
例えば、シャネルはなぜ売れるのかといえばお客さんがシャネルを求めているからであり、ルイ・ヴィトンを何故買うのかというと、お客さんがルイ・ヴィトンを求めてるからなわけです。
たとえば、シャネルのマークでも中身がルイ・ヴィトンだったら、客は「これはこれで商品としてはいいけれど、コレジャナイ」と思うのが当然なわけで、長いFFユーザーの感想としては、「これはこれで面白いゲームだけど、コレジャナイ」となるのは仕方ないわけで、私もそんな感想です。
だから、過去のFFブランドにこだわりなくいわゆる「面白いアクションRPG」を求めてるなら、おすすめできますが、「昔のFFが発展したFF」「FFのナンバリングタイトルらしい、ナンバリングタイトル」がしたければコレジャナイと思うと思います。
それが単純に「アンチ」とか「懐古」というものでもないわけです。